しきおりつづり

糸を組み合わせて布を作るように、文字を組み合わせて文を作る。しきおりつづり(織織綴)と申します。

あのころのギモン 『おとな小学生』

 

 しきおりつづりの織(しき)です。

 本日は、益田ミリさんの『おとな小学生』より、「もっと小さな気持ち」について綴ります。

 

 

 

書籍紹介

タイトル:おとな小学生

作家名:益田ミリ

出版社:ポプラ社

出版日:2013年2月20日

ISBN:978-4-591-13234-0

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益田ミリ『おとな小学生』

 

作者について

 シリーズものだとは知らずに手にとった、『結婚しなくていいですか。 すーちゃんの明日』*1から知った作者さん。わたしはまだしっくりこないけれど、もうすこし上の年代の方にはぐっとくる内容なのだろうなぁと感じました。

 

 益田さんの好きなところは、ほっこりする絵柄と言葉遣い。昔からの友人と話しているような安心感があります。

 

今日の1ページ

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 この記事の、「②1日1つ発信する」追記で“挑戦してみる”と綴ったことをやっていきます。有言実行。

 

 はてさて、何日続くのやら……?

 

気に入った一文

 

「もっと小さな気持ち(46頁~)」では、『おおきなかぶ』が紹介されています。誰もが読んだであろう、有名な絵本。

 おとなになった益田さんは考えます。

 

小さなわたしはどんなことを思ったのだろう。

(49頁)

 

 授業中はイイコチャンな答えを返すけれど、本当は? 先生には言わなかったほうの気持ちは、どんなことだろう。

 

 そうして出てくる一文。

 


 

 わたしは考えたことがなかったです。この物語では「こういうもの」と当たり前におもっていて、ギモンを抱かなかったのです。

 

 なので、なるほどなー、と感心してしまい、メモしました。

 

 子供はおとなにいろんなことを聞くけれど、純粋なギモンって、立ち止まったことのないおとなにはむつかしいもの。

 

 そういえば、なんでだろう……? という気持ちを隠して、「そんなことよりべんきょうしなさい」っておとなは言うんだ、という内容の物語をどこかで読んだことがある気がします。(曖昧)

 

初めて知る食べ物

「人生で初めて」という経験を何度もして、いまのわたしは「知っていること」がたくさんあるけれど、改めて振り返ってみると、それがいつのことだったか思い出せないものがほとんど。

 

 初めて「かぶ」のことを知ったのはいつだったのでしょう?

 初めて食べたのは?

 

 給食に出てきたか、出てきていないか、それすらも忘れてしまいました。どうだったっけ、小学生のわたし?

 


 

 益田さんは『おおきなかぶ』で、「かぶ」という存在を知ったそうです。

 

『図書室で暮らしたい』で辻村さんが、『アンパンマン』で初めて知る食べ物がたくさんあるのだろうなぁ……といった内容で(たしか)書いていたのを思い出しました。

 

 絵本やアニメで、わたしたちはいろんな物を知っていったのですね。覚えていないけれど。

 

おわりに 

 子供のころの感覚を忘れずにいたいけれど、知らず知らずのうちに、すっかりおとなになってしまいました。わたし自身はまだまだ未熟だと感じているのに。「子供のわたし」がもしわたしを見たらきっと、しっかり「おとな」に見えてしまうのでしょうね。

 

 益田さんは子供の自分に「おとなになってよかった?」と聞かれ、「うん」と答えています。

 

 素直に「うん」と言えるのが羨ましいです。

*1:

タイトル:結婚しなくていいですか。  すーちゃんの明日

作家名:益田ミリ

出版社:幻冬舎

出版日:2008年1月

ISBN:978-4-344-01451-0

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益田ミリ『結婚しなくていいですか。 すーちゃんの明日』