しきおりつづり

糸を組み合わせて布を作るように、文字を組み合わせて文を作る。しきおりつづり(織織綴)と申します。

【ReaJoy裏話】「好き」がまっすぐ伝わってきた 『本を贈る』

 

 しきおりつづりの織(しき)です。

 本日は、『本を贈る』刊行記念トークイベントについて綴ります。

 

  

 

書籍紹介

タイトル:本を贈る

作家名:若松英輔、島田潤一郎、牟田都子、矢萩多聞、橋本亮二、笠井瑠美子、川人寧幸、藤原隆充、三田修平、久禮亮太

出版社:三輪舎

出版日:2018年9月

本の形態:四六判

ISBN:978-4-9908116-3-1

Cコード:C0095

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『本を贈る』(三輪舎)

 

イベントがはじまるまで

 19:30開場ということで、その時間に向かったところ、階段の半分ほどが人で埋まっていてびっくりしました。

 ほかのイベントでは会場に人が集まるまで、もっとゆっくりのイメージです。

 

 実際の開場まではすこし時間があったため、待っている間読書をしている方がおおかったです。

 

 嗚呼、読書好きが集まっている……!

 と実感し、勝手に感動していました。

 

 50人ほどのお客さんが集まっていたそうで、店内はぎゅうぎゅう。

 何人かのお客さんの手を伝って物の受け渡しが行われるなど、ほっこりする場面がありました。

 

 そして、20:00ちょうど。イベントが始まりました。

 


 

 トークの内容はReaJoyの記事をお読みください。

reajoy.net

 

 けれど、こんなわずかな文章量でこのイベントは語りきれません。

 

 全部メモしたくなる内容だったので、触れたいエピソードがもっとたくさん、ありました。

 

語りきれなかったトーク 

圧倒的熱量

 今回最も感じたことは、自分と3人の熱量の差。

 圧倒されて、帰り道に気分が悪くなってしまったほどでした。

 

 わたしは、ここまでできていません……。

 

【ReaJoy裏話】の第1弾で記事の書き方について綴りましたが、これではまだ足りないのだと感じました。 

shikiori.hatenablog.jp

 

「最後の行から逆に読んでいく」と「全てのフォントを変える」は目から鱗でした。

 

 何度もなんども苦しい夜に耐えて、文字と向きあって、そうして本を作り上げているのでしょうね。その姿を想像するだけで胸が熱くなります。

 

わからなくなってしまう

 共感したのは、繰り返し読んでいくうちに「てにをは」もわからなくなる、というお話。

 向きあえば向きあうほどわからなくなってしまいます。

 

 もともと自己評価が低い人間なので、自分の文章力がどれほどのものなのか、わかりません。

「これってわかりやすい表現?」「これって面白いと感じてもらえる?」と、ずっと疑問符が消えません。

 

 公開するまで怖くてたまりません。

 

褒めてくれる人

 とてもありがたいことに、ReaJoyの方々は読んだあと感想を伝えてくれます。

 

「よかった」

 

 その一言で、涙が出るくらいうれしくて、励みとなるのです。

 つい、また新しい記事を書きたいなぁとおもってしまうのです。

 

 書いている間はつらくて苦しくて眠れなくて、馬鹿じゃないの自分、ともうひとりの自分が嘲笑ってきます。

 


 

 話者のおひとり、牟田さんは、本が出る前から「面白い」と言ってしまうそうです。
 編集者は孤独で、不安そうにしているから言ったほうがいいのかな、とおもうのだそうです。

 

 そのお気持ちはきっと、おおくの編集者さんを支えてきたのでしょうね。

 牟田さんとお仕事ができる方々が羨ましいです。

 

鞄が重い

 10kgの鞄を持って1日中歩き回っていたというエピソード。

 牟田さんはそれを、校正者にならないほうがいいよ、という説得に使っているそうです。

 

 わたしはむしろ、10kgなら大丈夫だな、とおもってしまいました。

 

 大学生のころ、大学図書館・駅近の図書館・隣駅の図書館・地元の図書館をフルで利用していました。それぞれから好きなように借りていったら、いつの間にか10kg前後になっていたものです。

 

 それで4年間で鞄を4つ? くらい壊しました(笑)

 

関わっている人

 トークイベントには参加していませんでしたが、朝日出版社の橋本さんのお考えがぐっときました。

 

『本を贈る』は他社の本だけれど、営業をしているそうです。

 会社のTwitterでツイートもしてしまっているそうです。(ほかの方が大丈夫なのか心配していました。)

 

 それは、「ほかの本があって、自分の会社の本がある」と考えてらっしゃるから。

 

 業界全体を見ることができる。素晴らしいことです。

 


 

 トークイベントにあまり出ていなかった島田さん。

『本を贈る』を通しで読んだのは2週間前だそうです(笑)

 

「面白かった。自分の文章も面白かった。」

 

 すべて堂々と仰っていて、まぶしく感じました。

 

 自分が関わっているから、ではなく、この本が面白いからおすすめできる。

 いい関係ですね。

 

おわりに

 わたしも、あびるように本を見たい。見なければ。

 

 お手伝いしている本屋さんで、「もっと棚に触れて、見て、どこになにがあるのか覚えていくといいよ」とアドバイスいただきました。

 興味がある本だけではなくて、普段は手にとらない本のことも、きちんと見ていきたいです。

 

 まずは本屋さんをはしごすることから始めます。

 いつかは、全国の本屋さんを訪ねる旅をしたいです。

 


 

 こうしてまたひとつ、記事を公開したわけですが。

 

 きっとまたわたしは、苦しみながら文章と向きあうことになるのでしょう。

 それは1週間後や1ヵ月後ではなく、明日なのかもしれません。

 

 止まることができずにいます。楽しくて、たのしくて。

 

 どんなに苦しくても、この「楽しい」という気持ちを忘れてしまわないうちは、綴りつづけます。

 

 プロの方々のようにはいかなくとも。

 本が好きな気持ち、面白いと感じる心は一緒です。